保育士の仕事内容とは?基本から具体的な業務まで徹底解説

保育士の仕事内容とは?基本から具体的な業務まで徹底解説
この記事でわかること
  • 保育士の具体的な仕事内容と一日の流れ
  • 保育士の魅力ややりがい
  • 保育士資格の取り方と勉強法

保育士は子どもたちの成長を支える重要な職業ですが、その仕事内容は想像以上に多岐にわたります

日々の保育業務から保護者との連携、行事の準備まで、保育士の仕事は充実感と責任感に満ちています

この記事では、保育士の具体的な業務内容や一日の流れ、資格取得の方法、さらには職場環境や待遇まで詳しく解説します。

保育士を目指す方はもちろん、既に保育業界で働かれていて転職に興味がある方にも、実態や魅力を深く理解していただける内容となっています。

優花(ゆうか)
保育士の世界をのぞいてみましょう
目次

保育士の役割とは?

保育士の役割とは?

保育士の役割は「単なる子どもの世話」ではありません

保育士は、子どもの成長を支援し、安心して過ごせる環境作り、その他子どもに関わること全てと言ってもいいでしょう。

家庭や社会との橋渡し役を担う重要な存在です。

保育士が果たす役割は多岐にわたり、子ども一人ひとりの発達に応じたケアや教育を提供することが求められます。

また、保護者との連携や地域社会との協力も欠かせない要素です。

これから、保育士の具体的な職務内容や求められるスキルについて詳しく見ていきましょう。

優花(ゆうか)
今の時点で持ち合わせていないスキルは、保育現場で培い、研修に出ることで知識も増えるので安心してくださいね

保育士の基本的な職務内容

保育士の基本的な職務内容は、子どもの日常生活をサポートすることです。

具体的には、食事やトイレ、そして遊びの時間を通じて、子どもの発達や社会性を育みます。

保育士は、子どもたちが健やかに成長するための環境を整え、安心して過ごせる場を提供します。

また、保育計画の作成、連絡帳を通じて子どもの様子を保護者に伝え、保護者とともに子どもの成長をサポートします。

このように、保育士の職務内容は多岐にわたり、子どもたちの成長を多角的に支えていきます。

保育士に求められるスキルと資質

保育士には多様なスキルと資質が求められます。

間違ってはいけないのは、「最初から備わっていないといけないわけではない」という点です。

保育をしていく中であなた自身の保育スキルを向上、知見を広げていくということです。

観察力やコミュニケーション能力は子どもの発達を支援したり、身体の異変を察知するために重要です。

子どもの微細な変化を見逃さず、適切な対応をするためには高い観察力を身につけましょう

また、保護者や同僚との円滑なコミュニケーションも欠かせません。

子どもたちは予測不能な行動を取ることが多く、その都度、冷静に対応する能力が求められます。

子どもは「なぜ?どうして?」とこれから様々なことを経験し知るため大人にとっての当たり前なことでも、子どもにとっては「どうして?」ということは往々にして生じる疑問ということは理解しておきましょう。

保育士の具体的な業務内容

保育士の具体的な業務内容

保育士の具体的な業務内容は、子どもたちの健やかな成長を支える多岐にわたる活動です。

日々の保育活動から保護者との連携、さらには園の行事準備まで、保育士の業務は実に幅広いものです。

これらの業務を通じて

子どもたちの健やかな成長を促し、保護者との信頼関係を築いていきます。

保育士は子どもたちの心身の発達を促し、安全で楽しい環境を提供しています。

では、具体的にどのような業務があるのでしょうか?以下で詳しく見ていきましょう。

優花(ゆうか)
保育は個人プレーではなく、チームプレーです。ですので、あれもこれもやらないと!と独りで抱え込まなくて大丈夫ですよ

日常の保育業務

保育士の日常業務は、子どもたちの健康と安全を守りながら、成長を見守ることが中心です。

朝の受け入れから始まり、遊び、食事や睡眠のサポート、そしてお迎えの引き渡しまで、一日を通して子どもたちと関わります。

  • 朝の健康チェック
  • 成長に応じた遊び
  • 活動の計画と実施
  • 食事
  • おむつ交換
  • トイレの介助
  • 午睡チェック

子どもたちの体調管理や怪我の予防、事故発生時の対応も重要な業務です。

個々の成長や変化を記録することも重要な業務です。

これらの日々の関わりを通じて、子どもたちは心身の発達、基本的な生活習慣や社会性が身についていきます。

保護者との連携

保育士の重要な業務の一つに、保護者との連携があります。

これは、保護者支援という側面もあります。

子どもの成長を共に見守り、支援するためには、信頼関係構築が不可欠です。

具体的には、毎日の送迎時のコミュニケーション、連絡帳を通じたやり取り、定期的な個人面談などが挙げられます。

日々の子どもの様子や成長の様子を伝えるだけでなく、家庭での様子も聞き取り、子どもの全体像を把握します。

また、子育ての悩みや相談にも耳を傾け、子どもだけでなく、保護者も支援していくという気持ちで信頼関係を構築していきます。

このように双方向のコミュニケーションを通じて、子どもの健やかな成長を家庭と園が一丸となって支えていきます。

イベントや行事の準備

保育士の業務には、日々の保育に加えて、様々なイベントや行事の企画・準備・実施が含まれます。

これらの行事は、子どもたちの成長を促し、楽しい思い出や経験を作る重要な機会となります。

具体的には、季節の行事(七夕、ハロウィン、クリスマスなど)や、運動会、発表会、遠足、お誕生日会などがあります。

保育士は、これらのイベントの企画段階から、準備、当日の指導案、そして振り返りまでを行います。

例えば、クリスマスでは、ハンドベルの練習やサンタさん登場までの間、絵本の読み聞かせなどでクリスマスへの没入感を高めます。

指導案は、時間軸をしっかり作り、複数名の保育士が関わる場合は先生の名前も記入するといいでしょう。

行事は子どもたちもが喜ぶのはもちろんですが、準備をする先生にとってもドキドキわくわくするものですよ。

保育士の一日

保育士の一日 業務内容のイラスト

保育士の一日は、子どもたちの笑顔と成長に満ちた充実した時間です。

朝の準備から始まり、日中の活動、そして夕方のお迎えまで、保育士は常に子どもたちに寄り添いながら保育を行います。

ここで紹介する一日の流れを知ることで、保育士の仕事の魅力を理解することができます。では、保育士の一日がどのように進行していくのか、具体的に見ていきましょう。

優花(ゆうか)
朝、昼、夕方と時間帯ごとに異なる業務内容や子どもたちとの関わり方があります。

朝の準備と受け入れ

保育士の一日は、子どもたちが到着する前の準備から始まります。

保育室・園庭の掃除や安全確認、消毒、おもちゃの準備を行い、子どもたちを迎える準備を整えます。

そして、子どもたちが登園してくると、保護者から子どもの体調や家庭での様子を聞き取り、健康チェックを行います。

例えば、体温測定や視診を行い、いつもと様子が違う子どもがいないか確認します。

また、連絡帳を通じて家庭での様子を把握し、その日の保育に活かします。

このような丁寧な朝の準備と受け入れにより、子どもたちが安心して一日を過ごせる環境が整っていきます。

日中の活動と休憩時間

日中の活動は、子どもたちの年齢や発達段階に応じてさまざまです。

  • 午前中の活動
    • 戸外であそびで公園に行く
    • リトミック
    • お絵かき
    • ブロックあそびなどの集団活動や自由あそび

これらの活動を通じて、子どもたちの運動能力や創造性、社会性を育みます

昼食は、食育に観点から、食材についてや、どのようにして料理が出来上がるのかなどを「見て・触って・聞いて」など様々な方法で体験し、食事をします。

また、アレルギー児の対応などは近年増えているので、チームワークを大切に昼食を取ります。

午睡の時間は、子どもたちの安全を見守りながら、保育士も交代で休憩を取ります。

この時間を利用して、保育日誌の記入や次の活動の準備を行うこともあります。

午後は、おやつの時間を挟んで、再び遊びの時間となります。

これらの活動を通じて、子どもたちの成長を日々実感できるのが保育士の楽しみのひとつでもあります。

夕方のお迎えと後片付け

夕方になると、子どもたちのお迎えの時間です。

早いと15時頃からお迎えがあります。

保育士は、一日の様子を保護者に伝え、雑談も交えながら保護者との信頼関係を作る時間でもあります。

例えば、食事の様子やお友達との関わり、特別な出来事などを報告します。

全ての子どもたちが帰宅した後は、保育室の清掃や翌日の準備を行います。

おもちゃの片付けや消毒、床掃除などを丁寧に行い、安全で清潔な環境を維持します。

また、この時間を行事の制作物を作る園もあるでしょう。

優花(ゆうか)
複数人の保育士と連携しながら、翌日も子どもたちを笑顔で迎えられる準備が整います。

保育士が働く職場

保育士が働く職場 仕事内容によって職場が多数あるイメージ

保育士の活躍の場は、想像以上にたくさんあります

子どもたちの成長を支える環境は、保育園や幼稚園、公立と私立の保育施設、さらには児童福祉施設や院内保育施設など、様々な場所で保育士の専門性が求められています。

それぞれの職場によって、求められる役割や業務内容が異なるため、自分に合った環境を選ぶことができるのも保育士の魅力の一つです。

では、具体的にどのような職場があるのか、それぞれの特徴を見ていきましょう。

優花(ゆうか)
学童クラブなどでも保育士は多く活躍しています

保育園と幼稚園の違い

保育園と幼稚園は、子どもの成長を支える重要な場所ですが、その役割や特徴には違いがあります

保育園は、主に0歳から就学前までの子どもを対象に、保護者の就労などの理由で保育を行います。

一方、幼稚園は、3歳から就学前までの子どもを対象に、教育を中心とした短時間の保育を行います。

例えば、保育園では早朝から夕方まで長時間保育、食事や午睡の時間も設けます。

幼稚園では、午前中を中心とした教育活動が主で、給食がない施設もあります。

また、管轄の違いもあります

  • 保育園:厚生労働省
  • 幼稚園:文部科学省
幼稚園教育要領と保育所保育指針の対比表
※厚生労働省:幼稚園教育要領と保育所保育指針の対比表

保育園と幼稚園、どちらも同じと考える方も多いですが教育要項・保育指針を見ると大きく違う点もあります。

これらの違いにより、保育士の業務内容や求められるスキルにも違いが生じます

職場選びの際は、この違いを理解することが重要です。

公立と私立の保育施設

公立と私立の保育施設では、運営方針や雇用条件に違いがあります。

公立施設は自治体が運営し、安定した雇用と福利厚生が特徴です。

しかし、保育士資格を持っているだけでは働くことができません。

公立の保育園で働くには地方公務員試験に合格する必要があります。※パートタイムはこの限りではありません。

一方、私立施設は社会福祉法人や株式会社などの法人や個人が運営し、独自の保育方針や特色ある活動を展開していることが多いです。

例えば、公立施設では、地域の子育て支援に力を入れていたり、行政との連携が強い傾向があります。私立施設では、リトミックや体操教室、自然とのふれあいやお泊まり保育など、特色ある保育プログラムを提供していることがあります。

また、給与体系や勤務時間なども異なる場合があります。

保育士として働く際は、その園の保育方針を考慮し、自分の価値観や希望する働き方に合った施設を選ぶことが大切です。

その他で保育士が活躍する職場

保育士の活躍の場は、保育園や幼稚園以外にも広がっています。

児童養護施設、乳児院、放課後デイサービスや児童福祉施設、病院の病児保育室、企業主導型保育事業など、様々な場所で保育士の専門性が求められています。

例えば、子育て支援センターや児童館などの地域の子育て支援施設でも、保育士が重要な役割を果たしています。

子育て支援センターでは、子育て家庭の孤立を防止する役割を担い、子育て世帯を包括的にサポートしていきます。

児童館は0歳~18歳までの児童が自由に来館できるため、その日によって違う子どもが来ることもあり、それぞれの環境や施設に応じたスキルや経験が必要となります。

保育士の資格の取り方

保育士の資格の取り方

保育士になるためには、資格の取得が必要です。

保育士資格は、子どもたちの成長を支える専門家として必要な知識の証明となります。

資格取得には複数の方法があり、ライフスタイルに合ったルートを選ぶことができます。

また、試験の概要や対策、さらには資格取得後のキャリアパスまで知ることで、保育士としての未来をより具体的にイメージできるでしょう。

では、保育士資格を取得するための具体的な方法や流れを見ていきましょう。

資格取得の流れ

保育士資格を取得するには、主に二つの方法があります。

一つは、指定保育士養成学校で必要な単位を取得して卒業する方法です。

もう一つは、保育士試験に合格する方法です。

養成施設には、大学、短期大学、専門学校があり、2年から4年の課程で学びます。

夜間や通信教育などに対応している学校もあります。

保育士試験は、年に2回実施される国家試験です。

国家試験で受ける保育士の難易度は高めです。

しっかりと対策をしなければ合格することはできません。

資格の偏差値ランキングでも僅かですが「宅建」よりも難しい位置付けになっています。

保育士の偏差値ランキング
資格難易度偏差値ランキング
偏差値資格名国家資格・民間資格
58ファイナンシャル・プランニング技能士(FP技能士) 1級国家資格
58保育士国家資格
57宅建(宅地建物取引士)国家資格
57TOEICテスト (700点の場合)民間資格
※保育士資格の偏差値

どちらの方法を選ぶかは、自分の状況や目標に応じて決めることができます。

資格取得後は、都道府県に申請して保育士証の交付を受けることで、晴れて保育士として働くことができるのです。

保育士試験の概要と対策

保育士試験は、筆記試験実技試験の二つのパートに分かれています。

筆記試験では、保育原理や児童家庭福祉、教育心理学など、保育に関する幅広い知識が問われます。

実技試験では、音楽表現・造形表現・言語表現の中から二つを選択し、目の前に子どもたちがいると想定して試験管が評価します。

筆記試験対策としては、インプット3~4割、アウトプットを6割といった具合で過去問題集を繰り返し解くことが有効です。

最初は過去問は答えを見ながら進め、徐々に問題文が頭に入ってきたら本番と同じ条件で繰り返し解きましょう。

また、模擬試験を受けることで、試験の形式に慣れておくといいでしょう。

通信教育の講座では、模擬試験や添削指導があり、効率的に学習を進めることができます。

実技の読み聞かせは、何度も何度も繰り返し練習してください

大げさなくらい、時間を計りながらゆっくりお話を進めて練習すると、時間間隔が掴めるようになります。

既に子育て支援員として子どもと接しているのであれば、実際に子どもたちに読み聞かせをするといいでしょう。

資格取得後のキャリアパス

保育士資格を取得すると、その後は様々な施設で働くことができるようになります

昨今、保育士不足が解消されておらず、令和6年1月の保育士の有効求人倍率は3.54倍となっています。

これは1人に対して、約3.54件の求人があるということなので、保育士資格があれば仕事を選ぶことができます

厚生労働省:保育士の有効求人倍率の推移(全国)
こども家庭庁

保育園や幼稚園での勤務が一般的ですが、その他にも児童福祉施設や院内保育施設、企業主導型や学童クラブなど、さまざまな職場で活躍することができます。

また、経験を積み、キャリアップ研修などを受けることで、主任保育士や園長といった管理職への道も開けます。

さらに、公務員試験を受け、合格することで公立の保育士として働くこともできます。

保育士の経験を活かして、子育て支援センターや行政機関での業務に従事することも可能です。

資格取得後も、自己研鑽を続けることで、保育士としてのキャリアを広げることができます。

保育士の賃金と福利厚生

保育士の賃金と福利厚生

保育士の仕事内容がわかったら、次は賃金と福利厚生など待遇面を見て行きましょう。

職場選びにおいて非常に重要な点で、長く働けるかどうかが決まると言っても過言ではありません。

保育士の賃金は、勤務先や地域、役職によって大きく変わります。

近年、保育士不足を背景に、待遇改善の動きも見られますが、依然として課題も多いのが現状です。

給与面では、経験年数や研修の受講状況によって差があり、公立と私立でも違いがあります。

また、福利厚生や労働環境も施設によって様々です。

優花(ゆうか)
保育士の給与体系と昇給の仕組み、福利厚生と労働環境について詳しく見ていきましょう。 

給与体系と昇給の仕組み

保育士の給与体系は、基本給に加えて各種手当が支給される形が一般的です。

基本給は経験年数や資格の有無によって異なり、役職に就くことでさらに上乗せされます。

施設長や主任保育士などの役職に就くと、基本給に加えて役職手当が支給されます。

また、昇給は年次昇給や法人の業績に基づいて行われることが多く、キャリアアップ研修を受けることで基本給の昇給と処遇改善手当をもらえることもあります。

優花(ゆうか)
面接時に必ず、昇給や賞与について質問しましょう。

福利厚生と労働環境

福利厚生は、給与以外の環境整備としてとても重要です。

法定福利厚生としては、健康保険や厚生年金、雇用保険などがあり、これらは法人であれば基本的に加入しなければなりません※法人が加入要件を満たしている・雇用条件が加入要件を満たしている場合

そのため、加入の有無を面接時に確認しましょう。

また、法定外福利厚生として、住宅手当や通勤手当、退職金制度、年次有給休暇とは別に特別休暇(結婚休暇、忌引き休暇、リフレッシュ休暇)、スポーツジム規定など各社で独自の規定を設けていることがあります。

労働環境についても、勤務時間の柔軟性や残業の有無、休暇の取得状況などが重要なポイントです。

保育士不足に伴い、労働者にとって働きやすい環境整備をしている法人も多くあります。

保育士の魅力とやりがい

保育士の魅力とやりがい

保育士の仕事には、他の仕事とは全く別の魅力とやりがいがあります

子どもたちの成長を間近で見守り、支えることができるという点は、他のにはない特別な喜びです。

さらに、保護者や地域社会との連携を通じて、社会貢献を実感できるのも保育士の魅力の一つです。

また、近年の保育需要の高まりにより、雇用の安定性も保育士の魅力の一つとなっています。

これから、保育士の具体的な魅力とやりがいについて、子どもの成長、卒園後の繋がり、雇用の安定、そして地域への社会貢献という観点から詳しく見ていきましょう。

子どもの日々の成長が感じられる

保育士の最大の魅力は、子どもたちの成長を日々実感できることです

ひとりで靴下が履けなかった子どもが、ある日突然一人で履けるように!このような瞬間に保育士は立ち会うことができます。

また、言葉を覚え、友達と協力してあそぶ姿を見守ることができます。

これらの小さな、しかし確実な成長の積み重ねが、保育士に大きな喜びと達成感をもたらします。

これらの成長の瞬間は、保育士としてのやりがいを強く感じる場面です。

子どもたちの成長を真っ先に感じられますが、気付いたら自分自身が保育士としても大きく成長していることに驚く場面も多々あります。

卒園後も繋がりが持てる

卒園後も子どもたちとの繋がりが続くことが多いです。

卒園した子どもたちが成長していく姿を見守り続けることができるのは、大きな喜びです。

例えば、卒園生が学校行事や地域のイベントで顔を見せてくれることもあります。

さらに、保護者から感謝の言葉をもらったり、子どもたちが成長して再び保育園を訪れてくれることもあります。

また、保育士を目指したいという卒園生もいるでしょう。

これらの繋がりは、保育士としての仕事の意義を再確認させてくれる大切な要素です。

雇用の安定

保育士の需要は年々高まっており、令和6年1月の有効求人倍率は3.54倍と、非常に高い水準にあります。

これは、保育士1人に対して約3.5件の求人があることを意味します。

このような状況下では、転職や再就職の機会が豊富にあり、雇用の安定性が高いと言えます。

また、結婚や出産後も働き続けやすい環境が整っている職場も多く、長期的なキャリア形成が可能な職業として注目されています。

結婚後、転勤などで生活する地域が変わっても、保育士資格を持っていれば働く環境に困ることが無いのもメリットです。

地域への社会貢献

保育士の仕事は、単に子どもの世話をするだけでなく、地域社会全体に貢献する重要な役割を担っています。

働く親たちの社会進出を支援し、地域の子育て環境の向上に寄与しています。

また、子育て相談や地域の子育てイベントの企画・運営など、保育園や幼稚園の枠を超えた活動も行っています。

このように、地域全体の子育て支援に関わることで、社会に対する貢献度の高い仕事だと実感できるのです。

保育士が大変なところ

保育士が大変なところ 仕事内容からの大変さの種類

保育士の仕事はやりがいがある一方で、大変な面もあります。

身体的な負担や精神的なストレス、そして職場環境の改善が求められることもあるでしょう。

これらの問題に対処するためには、保育士自身の努力だけでなく、職場全体のサポート体制も重要です。

ここからは、保育士が大変と感じることやその対策について詳しく見ていきましょう。 

身体的な負担

保育士の仕事は、身体的な負担が大きいことが特徴です。

乳児を抱きかかえたり、子どもたちと一緒に走り回ったりする機会が多く、腰痛や肩こりなどの身体的な問題を抱える保育士も少なくありません。

また、おむつ交換や食事の介助など、しゃがんだり中腰になったりする動作も多いため、長時間の立ち仕事と相まって、足や腰への負担が大きくなります。

保育士は体力勝負な面もあるため、週に1回、リフレッシュも兼ねてランニングや筋トレをするのも効果的です。

精神的なストレス

保育士は、精神的なストレスも多く抱える職業です。

子どもたちの安全管理、命を預かる責任の重さ、保護者対応の難しさ、同僚との人間関係など、様々な要因がストレスの原因となります。

子ども同士のトラブルや保護者からのクレーム対応など、精神的に負担がかかる場面が多いです。

しかし、保護者からのクレームは行き過ぎた場合は園側でしっかりと対応をする必要があります。

クレームを聞き入れる範囲や園長が対応する場面など、明確に決まっている園であれば働く保育士として安心できます。

また、長時間労働や持ち帰りの仕事があることも、ストレスの一因となります。

上司や主任、園長に改善を求めましょう

改善されない場合は、働く園を変えることを検討してください。

所定労働時間内の勤務、持ち帰り禁止の園もあるので視野を広げてみましょう。

職場環境の改善

保育士の職場環境は、改善の余地が多くあります。

長時間労働や過重労働が問題となっている施設も少なくありません。

これに対して、ICTの導入や保育補助者の配置など、業務負担を軽減する取り組みが進められています。

具体的には、書類作成の効率化や業務の分担が挙げられます。

また、保育士が安心して働ける環境を整えるために、定期的な研修や健康管理のサポートも重要です。

これらの改善策を通じて、保育士がより働きやすい環境を作り出すことが求められています。

よくある質問

どんな人が保育士に向いていますか?

以下の特徴にどれか1つでも当てはまれば向いていると考えていいでしょう。

  • 子どもが好き
  • 人と話すのが好き
  • 体力があり
  • 手先が器用
保育士資格の勉強法を教えてください。

過去問題を活用し、9科目バランスよく学習することが大切です。実技試験対策も忘れずに。アウトプットメイン(問題集を解く)の勉強法がおすすめです。

保育士の一日の仕事の流れを教えてください。

保育士の一日は、朝の準備から始まり、子どもの受け入れ、午前・午後の活動、食事、午睡の見守り、お迎え対応まで、様々な業務が連続します。

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